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ストーム 2020 ピノ ノワール リッジ 赤MF

  • 新/再入荷10月
  • 在庫限り
¥9,130 税込
商品コード: W000705
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品種:Pinot Noir
産地:South Africa / Western Cape地方 Hemel en Aarde Ridge地区
生産者:Storm Wines
商品名:Pinot Noir Ridge
収穫年:2020
格付:WO Hemel en Aarde Ridge
アルコール分:13.5%vol
容量:750ml
栓:cork

「限定品」で数量が少ないため、お一人様2本までのご購入とさせて頂きます。

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南アフリカでこれほどのピノ ノワールが生まれるとは想像していませんでした。冷涼さを感じさせる3つの異なる畑のなかでは標高が一番高く涼やかで熟成向き。

<取扱元資料から>【キュヴェ】「フレダ」と同じ土壌(頁岩)ですが標高が高く、より色調が濃く、酸やスパイシーさも増します。
【産地】Hemel-en-Aarde Ridge/ヘメル・アン・アード・リッジ
【畑立地】3つの冷涼な条件:渓谷に位置した南東向きの斜面、標高330m、海からの冷たい風の影響が揃う3エリアの中で最も涼しい畑。「フレダ」よりもブドウの生育が1カ月ほど遅く、じっくりと味わいを深めていきます。シャルドネとピノ ノワールの畑は約100m離れていますが条件はほぼ同じです。
【土壌】4億年前のデボン紀のボックフェルド・シェール:大き目の石が多く粘土が豊富な頁岩
【植樹】2008年
【密植率】7,500本/ha   
【収穫】3つの畑で最も遅い
【発酵】フレンチオーク小樽(228L)にて野生酵母による自然発酵
【熟成】《新樽》 26%、《1年樽》 23%、《2年樽》 15%、《3年樽》 36% にて11カ月間
【瓶詰】2021年2月
【樽製造社】フランソワ・フレール製 55%、メルキュレイ製 27%、シャサン製 18%
【テイスティングノート】2019年よりもボリュームがあり、ブラックベリーやダークチェリー、ハーブ、スパイス、グラファイト(黒鉛)などのアロマが濃厚で華やかに立ち上ります。深い色合いの果実味がリッチに感じられ、美しい酸とシルキーで香ばしいタンニンが特徴的で、スパイシーさを放つ官能的な余韻へといざなわれます。エキゾチックな一面を見せながらも、しっとりとした落ち着きと優雅さを与えてくれる極上のピノ ノワールと言えるでしょう。
【評価】Tim Atkin MW:95pt "Wine of the Year for Pinot Noir"
【生産数】5,880本
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<定期購入2024年7月分のコメント>
2023年10月の定期購入でアルヘイト 2021 カルトロジーをご紹介した際に、いわゆる新世界へのワイン造りの伝播をご紹介しました。その新世界産地の中で、一番緯度の低い、つまり赤道に近い国はどこかというと、南アフリカになります。つまりそれは、太陽の恵みの強い、ブドウが熟しやすい場所であることを意味します。実際、以前から評判の高かった南アフリカのワインは、熟度というよりアルコール度の高いフルボディなワインが主流でした。自分の試飲データベースには、一部が1980年代、多くは1990年代産からの300本ほどの南アフリカ産ワインの試飲記録がありますが、カベルネ ソーヴィニヨンやシラーの赤ワインも、昔はスティーンと呼ばれたシェナン ブランの白ワインも熟度が高くオークも効いていますが、ピンとくるものがありませんでした。それが2017年にクリスタルムのピノ ノワールに出会って驚愕しました。それまでの南アフリカワインとはまったく世界の違うクールクライメットなピノ ノワールとシャルドネでした。正直、南アフリカでこれほどのピノ ノワールが生まれるとは想像していませんでした。

今でも南アフリカのワインは圧倒的に南西端の西ケープ州で造られています。それもケープタウンの北東の内陸部で熱量の多いところが主で熟度の高いワインが中心ですが、クールクライメットなワインはケープタウンの南北の海岸部で造られます。特に涼やかなワインと言えば、ケープタウンの南東のウォーカーベイ地区が特別です。なぜ海岸部が涼やかなのかといえば、大西洋の南部を西から東へ流れる寒流のベンゲラ海流の影響によるもので、ケープタウンの南のウォーカーベイが南アフリカでもっとも冷涼な産地となります。その中でもピノ ノワールはヘメル アン アールダ渓谷が一押しです。この渓谷は下流から上流へと、下流のヘメル アン アールダ ヴァレー(Hemel-en-Aarde Valley2006年認定)、中流のアッパー・ヘメル アン アールダ ヴァレー(Upper Hemel-en-Aarde Valley2006年認定)、上流の標高400mともなるヘメル アン アールダ リッジと3地区に細分化されています。ここまで細分化されるのは、南アフリカでも希です。その3地区すべてに畑を持ち、地区ごとの個性を発揮したワインを造る最良の生産者がストームです。

これまでこの厳選ワイン定期購入でお届けしていたワインのうち、とくにお安くないワインは、同じ品種で異なる産地(地区や畑)で同じ生産者が造り分けたものがほとんどです。この畑あるいは地区ごとの差を表現するワインを造るためには、そのテロワールの特性を見極め、栽培も醸造・育成も人為的介入を減らす必要があります。生産者自身の嗜好をより表現するために、あるいはより市場のニーズにマッチさせるために、ブレンドし、いろいろな装置や技術を用いるのと対称的です。以下に土壌やミクロクリマを表現するために必要な条件を挙げてみます。

●ブドウ栽培
・樹齢が高いこと(若い樹の根は浅い)
・収量が少ないこと
・適熟であること
●醸造
・人為的介入が必要最小限であること
補糖/補酸、濾過助剤、発酵促進剤、濃縮装置、酸素供給装置などを避ける
・過小/過剰抽出でないこと
●育成
・新樽を使いすぎないこと(新樽ゼロでもよい・品種によってはステンレス等で)
・澱の要素を与えすぎないこと(バトナージュなど。品種によっては澱なしも)
・酸化的あるいは還元的すぎないこと
・ブレンドしない(混植混醸はよい)
・最低必要限の清澄・ろ過と亜硫酸添加

もちろんストームのワインもこれらの条件を満たしています。今回お届けするリッジは、ヘメル アン アールダ リッジ産で標高が一番高い畑のブドウを使用したワインとなります。3つの中で一番涼やかさがあり、酸が伸びやかで熟成向きでもあります。ですので、入荷から1年9ヶ月も当店の委託倉庫で熟成させてからのお届けです。ちなみにティム アトキンMWは2020のストームの3つのピノ ノワールについて以下の点数をつけ、3本ともWine of the Year for Pinot Noirに選出しています。()内は2021年産の点数。
フレダ(ヘメル アン アールダ ヴァレー):96点(96点)
イグニス(アッパー・ヘメル アン アールダ ヴァレー):94点(95点)
リッジ(ヘメル アン アールダ リッジ):95点(96点)

中程度に濃いワインレッドで、高めでヴォリュームのある果実感豊かな香りには、赤と黒ベリーのコンポートにほのかなオークの香ばしさが伴います。たっぷりとした、ほのかに甘いアタックを、しっとり細かなタンニンが下支えします。ブルーベリーやラズベリーのコンポートに甘いスパイスが伴って、ミッドから余韻まで、とても長く続きます。ほのかなコーヒーの香ばしさと、軽いタンニンのグリップにスパイシーさもあって、アフターも豊かです。
もう飲み頃に入っていますし、10年以上の熟成のポテンシャルがあると感じます。飲みきるなら6時間程度前に抜栓して最上部を味見してください。小瓶に取り分けるのもお薦めです。お肉料理全般にあわせて楽しんでいただけると幸いです。フレダやイグニスとの飲み比べも楽しいものです。2021年産はもう少し熟成させたいところです。シャルドネも、南アフリカはもちろん、世界でも最良レベルのワインです。

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